爪母全切除法について
重度の巻き爪の場合、医師の判断で爪母全切除法を行う場合があります。爪母全切除法とはその名の通り爪母を全て切除してしまう方法です。
爪母(そうぼ)とは爪の根元にあり、爪が生えてくる場所です。爪の根元の白い部分ではなく、さらに奥の皮膚組織の中にあります。したがって、爪母全切除法を行うと爪が一切生えてこなくなります。
爪が永遠になくなりますので、見た目的にも精神的にも辛いかもしれませんが、巻き爪に悩むことは二度とありません。しかし、出来ることであれば爪母全切除法をしないといけなくなる段階になる前に治療をしましょう。
爪の根元を切開するので術後2日程度は安静が必要になります。また鎮痛剤も1週間程度服用する必要があります。
入浴は翌日から可能ですが、激しい運動や長時間の歩行は3週間程度控える必要があります。
爪母全切除法のメリットとデメリット
メリット
・巻き爪の痛みからすぐに解放される。
・2度と巻き爪に悩む必要がない。
・保険が適用される。
デメリット
・2度と爪が生えてくることがない。
・術後の安静と、運動を控えなければいけない。
・術後1週間は鎮痛剤を服用する必要がある。
爪母全切除法にかかる期間と費用は?
(処置時間) 30~60分
(治療期間) 3週間程度
( 費用 ) 約15,000~20,000円前後(保険適用)
重度の巻き爪にお悩みの方で、爪がなくなるのに抵抗がない方には2度と巻き爪に悩む必要がないのでメリットのほうが強い治療法となるでしょう。
保険も適用されるので今後、他の治療法で再発の悩みを抱え、再発のたびに治療費を払うことを考えれば、費用も安上がりになるかもしれません。
しかし、やはり爪が全てなくなるのに抵抗がある方のほうが多いと思います。今は医者にかからずとも自宅で簡単に巻き爪を治療する器具もありますので、巻き爪が重度になる前に早めの処置を心がけましょう。