巻き爪治療では何科に行く？

巻き爪治療は何科に行けばいいのか分からないですよね。わたしも初めは知りませんでした。正しくは、爪は皮膚の一部となるので皮膚科で診てもらいます。ただし場合によっては外科や形成外科に回されることもあるでしょう。

巻き爪治療にかかる費用は？

巻き爪治療にかかる費用は処置の方法によって大きく異なります。なぜなら基本的には巻き爪の処置には保険が適用されるのですが、保険適用外の処置もあるからです。

保険適用の処置方法の場合は1回の治療で初診料合わせて約6,500円～8,500円程度かかるケースが多いです。一方の保険適用外の処置方法の場合は1回の治療で初診料合わせて約9,000円～15,000円程度とやはり少し高くなります。

実際は完治するまでに何度か病院に足を運ぶ必要がありますのでもう少し費用はかかることになるでしょう。

巻き爪治療の種類は？

巻き爪の治療には、その症状や重症度によって処置が異なってきます。また同じ症状でも病院の先生によってどの治療法を採用するのかが異なったりもします。

主な巻き爪治療に使われる処置方法を下記に上げました。もし気になる処置方法があるのであれば病院に行く前に電話などでその処置をしてくれるのか確認してもいいでしょう。

巻き爪部分の切除

巻き爪の部分が炎症を起こしていたり、巻き込みがひどい場合は、食い込んでいる爪を部分的に切除する必要があります。よく巻き爪を病院で治してもらうと、麻酔もかけずに爪を引き剥がすというのを聞いたことがあるかもしれませんが、基本的には局部麻酔をしてくれますし、軽度の場合は爪をすべて剥がすということはないでしょう。

フェノール法

巻き爪部分が炎症や化膿を起こしているとワイヤーやプレートを着けることができません。その場合はフェノール法を採用することになるのですが、フェノール法とはフェノールという薬品を使って変形している部分の爪が生えてこないように爪母（そうぼ）を部分的に殺すという方法です。

処置自体は10分もかからない程度で終わり、処置が終わればそのまま帰ることが可能です。

プレート法

プレート法はその名の通り、プレートを用いた施術です。プレートを爪に対して横方向に貼り付け、プレートが真っ直ぐに戻ろうとする力で爪を矯正する方法です。爪に医療用接着剤を使って貼り付けるだけなので、治療による痛みがないという利点の反面、巻き爪が治るまでに少し時間がかかる欠点があります。また保険適用もされないことが多く少し費用が割高になる場合があります。

ワイヤー法

ワイヤー法はワイヤーを使って爪の湾曲をゆっくりと直していく施術法です。日本では形状記憶合金を使ったワイヤーを使うことが多く、爪への負担が少なく治療が出来ることからこの施術法を採用する病院が増えてきました。

ワイヤー法にはいくつかの種類があります。

・VHO式
VHO式とは、重度の巻き爪に対しても手術を行わずに治すことを考えて作られた治療法です。「血を出さず、痛くない方法」の治療法として開発された方法なので、痛みが少なく処置時間も短いのが特徴です。しかし完治までの期間は少し長くなるようです。VHO式にはアクリルガター法という施術法もあります。

・マチワイヤー法
「マチワイヤー法」は爪の両端に穴を開けて形状記憶合金のワイヤーを通し、ワイヤーが戻ろうとする力を利用して巻き爪を矯正する方法です。マチワイヤー法は伸びた爪に穴を開けるため、爪が伸びていないと出来ない施術法で、また定期的にワイヤーの交換が必要になります。

爪母全切除法

巻き爪がかなり重度の場合にのみこの方法が採用されることもあります。爪母全節除法とはその名の通り爪が生えてくる元となる爪母を全て切除してしまう方法です。爪母を全て切除してしまうともちろん爪は2度と生えてくることはありません。

爪が生えてこないので巻き爪を再発することが確実に無くなる代わりに、容姿が良くないという欠点があります。