巻き爪治療のフェノール法とは?
巻き爪部分が炎症や化膿を起こしているとワイヤーやプレートを着けての矯正が困難になります。その場合はフェノール法を採用することになります。
フェノール法とはフェノールという薬品を使って変形している部分の爪が生えてこないように爪母(そうぼ)を部分的に殺すという方法です。
処置する時間も短く、当日に帰宅および入浴も可能で1週間もすればガーゼを外しても大丈夫なぐらい楽な処置方法です。
しかしながら、爪母を殺していない部分の爪が巻き爪だった部分まで伸びてくる場合も多く、長期的に見ると巻き爪が再発する可能性があります。
フェノール法の手順
- 巻き爪をしている指の爪の根元に注射で麻酔をする。
- 陥入している部分の爪を根元(爪母)から切除する。
- フェノールで切り取った部分の爪母(そうぼ)を焼き殺す。
術後は1~2日は痛みが少し残るものの、もともと巻き爪で痛みがあった部分の痛みが和らぐことによってあまり痛みを感じない人のほうが多いです。
処置時間は麻酔が効くまでの10分程度を除けば、1箇所あたり5分程度で終わるためその日のうちに歩いて帰ることが可能です。また、お風呂も当日から入ることが可能です。
術後、1週間は入浴後に外用剤を患部に塗ってガーゼで覆う処置をご自宅でする必要があります。
フェノール法のメリットとデメリット
巻き爪部分の切除による治療には以下のようなメリットとデメリットがあります。
メリット
・ほとんどの巻き爪のケースで施術が可能
・通院回数が少なくて済む
・処置の痛みも少なく、痛みの引きも早い
・処置当日から入浴が可能
デメリット
・爪の幅が狭くなる
・部分的な処置になるので、再発の可能性がある
・麻酔の注射が痛いことがある(医者の技術次第)
フェノール法治療にかかる期間と費用は?
(処置時間) 10~30分
(治療期間) 1週間
( 費用 ) 約5,000~8,000円前後(保険適用)
再発を防止するためには巻き爪になる原因を知って、日々の生活の中で気をつけることが大切です。