低体温の原因と改善方法

体温が低いと2つの危険が。原因と8つの改善方法を分かりやすく解説

体温が低いと2つの危険が。低体温の8つの原因と改善方法を解説

低体温には2つのリスクがあります

人間は恒温動物なので、気温が高く暑い日も、気温が低く寒い日でも、36~37度付近を保つように身体が勝手に調整します。

ですので、暑い日に体温が上がりすぎると熱中症。寒い日に体温が下がりすぎると低体温症になるのです。

しかし一方で、日常的に体温が36度よりも低い方(34~35度ぐらい)がいらっしゃいます。
この日常的に体温が低い、低体温の人には様々なリスクや危険をはらんでいます。

今回はその3つの危険と、その原因。そしてそれを改善する5つの方法をお伝えします。

低体温とは何か?

低体温とは、人間の基礎体温である36~37度よりも低い状態のことを表します。
36度より低い人は低体温であると言っても良いでしょう。

低体温は病気ではありませんが、体温が低いことで体に様々な悪影響を及ぼします。
ここ数年、大人の平熱が下がってきており、35℃台の低体温の方が増えてきているといいます。

低体温だとどういうリスクが伴うか、またどう改善していけばいいのか説明していきます。

体温が低いことで起こる2つの危険

体調を崩したり病気にかかりやすくなる

体調を崩した男性

体温が1度下がると免疫力が37%も下がると言われています。
免疫力が下がるということは、ウイルスや細菌への防御力が下がるということです。

つまり、風邪やインフルエンザにかかりやすくなるということですね。

風邪やインフルエンザ時の発熱というのは、ウイルスや細菌の活動を弱めるのと共に、身体の免疫力を上げようとしているのです。

また、ガン細胞は35度で最も活発になり、39.3度で死滅します。
これは低体温の方はガンになるリスクも高くなることを意味します。

太りやすく、老けやすい

老けて不細工になった女性

低体温だと美容にも悪影響を及ぼします。
これは、低体温の人はそうでない人に比べて血流が悪いということに起因します。

血流が悪いと美容に悪影響を及ぼす様々なことが生じます。

まず、血流が悪いと基礎代謝が下がります。
基礎代謝は健康体だと一日の消費エネルギーの70%も占めると言われていますので、この基礎代謝が下がるということは太りやすくなるということなのです。

また、血流が悪いと身体の中の老廃物がうまく排除されづらくなります。
身体に老廃物が溜まるということは、シミやシワが出来やすくなるということです。
また身体がむくんだり、たるみやすくなるということです。

つまり、老けやすい身体になるということです。

太りやすく、老けやすい。
これって美容とは真逆ですよね。

体温が低くなる8つ原因と対策

低体温が身体に及ぼす危険は理解されたかと思います。
では、そんな危険な低体温はなぜなるのか。

近年、日本人の基礎体温は下がっていると言われています。
なぜ基礎体温が低くなっているのでしょうか?

それにはいくつかの原因が存在します。
まずは原因を知ることで、その改善策も見えてきます。

バランスの悪い食生活

豊富な野菜

近年の食生活は、脂肪・糖分の過剰摂取の反面、ミネラル・ビタミンは不足傾向にあります。
体内でエネルギーを生み出すには、ミネラル・ビタミンが必要不可欠です。

ミネラルとビタミンが不足していると、体内のエネルギー生成が弱まり体温が低下してしまいます。
低体温の一番の原因がこのビタミンとミネラルが不足している、いわゆる現代型栄養失調だと言われています。

野菜や海藻、あと果物など、ビタミンやミネラルの豊富な食材をバランスよく摂取することが低体温を改善する一番の方法です。

近年は品種改良によって野菜や果物に含まれている栄養自体が減少しているという事実があります。
場合によっては、サプリメント等で栄養を補うことも大切だと思います。

運動不足

スポーツジム

現代は、交通機関の発達や室内ゲームなどの出現などから、昔と比べると運動不足に陥る人が増えています。
運動が不足していると筋力が低下したり、筋肉が固くなっていきます(身体が固くなる)。

筋力の低下や筋肉が固くなると、熱を作り出す力が低下したり血液の循環が悪くなったりします。
その結果、体温の低下に繋がってしまいます。

体温低下に繋がる運動不足の改善は、筋トレが一番良いのですが筋トレが負担になる方は30分程度のウォーキングやストレッチをするだけでも、体温の低下を防ぐことは可能です。

冷たい食べ物や甘い食べ物を食べ過ぎている

冷たい飲み物

日常的に飲み物に氷を入れたり、冷たい飲み物を飲むというのも体温を下げる要因になります。

健康や美容のために1日2~3リットルの水分を摂りましょうと言われていますが、水分を摂取する際は常温や白湯を飲むようにしましょう。
※白湯とはお湯のことです。

また、飲み物の中には身体を冷やす作用を持つ飲み物のあります。

それは「カフェイン」が入った飲み物です。

カフェインには体温を下げる働きがあるので、身体を温めようと温かいコーヒーやココアを飲んでも実はあまり意味がないのです。

喫煙

たばこ

喫煙をすると血管が収縮します。
したがって、血流が悪くなり体温低下に繋がります。

血流の流れが悪いということは、身体の隅々まで十分な血液が行き届かなかったり、末端に行き渡るのに時間がかかり、末端に血液がたどり着く頃には、温度が低くなります。

喫煙を止めるか、一日の本数を減らすなどすることが大切です。

シャワーのみの入浴

たっぷりお湯が張ったお風呂

若者層に多いのがお風呂をシャワーのみで済ませてしまうこと。
特に男性に多いと思います。

特に一人暮らしだとその割合も増えるようです。

しかし、入浴というのは体温を芯から上昇させるには大変効果のある方法なのです。

湯船に10分つかると、約1度の体温上昇が望めます。
理想は20分ぐらいはゆっくりとつかること。またこれは毎日続けることが大切です。

特に腸を温めることを意識して、湯船につかると良いでしょう。

姿勢の悪化

姿勢を正す女性

姿勢の悪さと体温の低下は一見関係がないように思われがちですが、実は密接に繋がっています。

姿勢が悪いと、血流の流れが悪くなります。
血流の流れが悪いということは、身体の隅々まで十分な血液が行き届かなかったり、末端に行き渡るのに時間がかかり、末端に血液がたどり着く頃には、温度が低くなります。

その結果、体温が下がったり、末端冷え性になったります。

姿勢は意識して直す必要があります。
あまりにもひどい方は、整骨院などに通うのもよいかもしれないですね。

夏場の冷房のあたりすぎ

冷房で冷え性

冷房にあたりすぎというのは、常に身体を冷やし続けているということなので、低体温に繋がります。
また、常にエアコンの効いた快適な温度で生活をするということは、身体が本来持っている体温調節の機能が鈍くなります。

一日中、快適な温度にいるのではなくメリハリをつけることが大切です。

ストレス

ストレス爆発女

人はストレスを感じると、血管が収縮して血流が悪くなることが近年わかってきました。
また、血液中にコレステロールや中性脂肪を増加させ、その結果細胞が不活性化します。

これによって、体温の低下に繋がります。

ストレス社会といわれる現代において、ストレスを感じるなというのは困難です。
しかしストレスを発散することは可能だと思います。

適度な運動もストレスの発散には効果があります。
運動不足も解消されるので、おすすめです。

まとめ

このように、体温が低いことは健康にも美容にも悪いのです。

では、もっと詳しく体温を上げていくにはどうしたらいいのか?
それを以下のページで説明していこうと思います。

体温を上げる食材と料理
体温を上げる簡単な運動