体温を上げる食事。食生活改善で体温は上がる

体温を上げる食材や料理はどんなものがあるのか?毎日の食べるを意識することが体温上昇には大切です。

体温を上げる食事。食生活改善で体温は上がる

体温を上げる食材と料理について解説

体温が低いと2つの危険が。8つの原因と改善方法を分かりやすく解説」では、体温が低い一番の原因は食生活にあると説明しました。

このページにはどんな食材や料理を食べれば体温が上がるのか?を説明していきたいと思います。

食事と体温の関連性

食事を摂ると、身体が熱くなったり、汗をかくことってありますよね。
熱々のラーメンや鍋を食べると汗をかくのは理解できますが、そんなに熱いものを食べてなくても、身体が熱くなることってあると思います。

この現象は食事誘発性熱産生と言います。

食事誘発性熱産生とは、簡単に説明すると、食事によって代謝が一時的に上がることです。
代謝が一時的に上がっているので安静にしていても体温が上がります。

つまり、食べた食材が食べてるそばから、エネルギーに変えられて発熱しているのです。

この食事誘発性熱産生はどんな料理を食べても、等しく体温が上昇するわけではありません。
食べた食事、すなわち栄養素の種類によって、エネルギーの消費量は変わってきます。

たんぱく質のみを摂取したときは摂取エネルギーの約30%、糖質のみの場合は約6%、脂質のみの場合は約4%で、通常の食事はこれらの混合なので約10%程度になります。

http://www.weblio.jp/content/食事誘発性熱産生

と、たんぱく質のみを摂取すると、かなりのエネルギーが消費されることが分かります。
これはつまり、たんぱく質のみを摂取すると、体温が一番上がるということを意味しています。

このように食事と体温は密接に関係していています。

現実的にたんぱく質のみを摂取するというのは難しいです。
では、どのような食事を摂れば体温が上がるのでしょうか?
また、食事の中には体温を下げる食事というのも存在しますので重ねて説明していきます。

体温を上げる食事

体温を上げる食事

食事にはただ、熱々の食べ物ではなくても、体温を上げるものがあります。

すぐに思いつくのは、辛い食べ物。
あとは生姜なども身体を温めると一般的に言われていますよね。

今回は体温を上げる食事ということで、体温を上げる食材と体温を上げる料理という項目に分けて説明していきます

体温を上げる食材

東洋医学では、食材は「陰性」と「陽性」に分けられます。
「陰性」の食材とは身体を冷やす性質を持ち、「陽性」の食材は身体を温める性質を持つと言われています。

したがって、体温を上げて低体温を解消したいのであれば、積極的に陽性の食材を摂ることが大切です。

以下が、その陽性に代表される食材です。

(熱性食品) 身体を温める食品
ニンニク 山椒 胡椒 唐辛子 芥子
酒 ニラ 葱 ラッキョウ  生姜 パセリ
人参 カボチャ 春菊 蕗・山菜類
羊肉 鶏肉 クルミ 栗 餅
牡蠣 なまこ マグロ 鯛 鰻

http://wwwe.pikara.ne.jp/baian/syokuyou.html

主に香辛料やたんぱく質の豊富な食材が名を連ねていますね。

では、これらを使った体温を上げる料理には何があるでしょうか。

体温を上げる料理

では身体を温める効果を持つ、熱性食品を使った料理には何があるでしょうか?

例えば、キムチ鍋にニンニクを入れたこってりキムチ鍋。
冬であれば、一緒に牡蠣も入れると美味しさも増しそうです。

夏ばて防止のために、土用の丑の日によく食べられる鰻も熱性食品です。
昔から知ってか知らずか、体温を上げるように習慣づけされていたんですね。

生姜なんかは、実はスープ類ならだいたい何に入れても、そんなに不味くなったりはしません。
日本のスープである味噌汁にも意外と合ったりするんです。

今は粉末タイプの生姜もあるので、常に持ち歩いてスープに入れるというのも良いかもしれないですね。

まとめると以下のような感じです。

・キムチ鍋にニンニクと牡蠣をトッピング
・土用の丑の日には鰻を食べる
・常に生姜を持ち歩く(おすすめは粉末タイプ)

心がけて欲しいのは、次の項に書いてある寒性食品は食べたらダメなのか?ということです。
例えば「もやし」は鍋に入れると美味しいですし、昆布も出汁に使います。

これらを摂らないというのは、不可能ですし美味しい食材なのに、食べないのはもったいない。
ですので、寒性食品を一切食べないというよりも熱性食品を多く摂る。ということを心がけることが大切です。

体温を下げる食事

体温を下げる食事

では、逆に体温を下げる食材とは何でしょうか?

基本的に、寒性食品と呼ばれる身体を冷やしてしまう食材には、水分をたっぷりと含んだ夏野菜がおおいようです。

(寒性食品)身体を冷やす食品
柚子 レモン ミカン 梨 枇杷 リンゴ
トマト スイカ バナナ パイン
アスパラ セロリ チシャ 苦瓜 蕪
茶 ほうれん草 牛蒡 胡瓜
ビール モヤシ 冬瓜 茄子
鮑 雲丹 蛸 蟹 アサリ 昆布 蛤
味噌 塩

http://wwwe.pikara.ne.jp/baian/syokuyou.html

よく秋ナスは嫁に食わせるなと言いますが、その茄子もノミネートされていますね。
(身体を冷やすという説や、美味しすぎるからという説など諸説ありますが。)

そして、前項の体温を上げる食材の中にあった「酒」。
これは日本酒やウォッカやバーボンなどの蒸留酒等のことを指すようで、ビールは逆に体温を下げてしまう食事なんですね。

おそらくビールには利尿作用があるので、それによって体温が下がるのでしょう。
注意が必要です。

あとは、ココアやコーヒーに含まれているカフェインも体温を下げる効果があります。
ですので、身体を温めようと温かいココアやコーヒー飲むのは注意が必要です

飲んで体温が上がるのは、ドリンクが持っている熱が身体に伝わって温まるだけで、本当の意味で身体は温まっていないのです。

紅茶などに生姜を入れたジンジャーティー等がオススメです。

まとめ

体温を上げる料理の項でも書きましたが、体温を下げる料理を食べるなというわけではありません。
体温を下げる食材にも、体温意外に必要な栄養素が豊富に含まれていますし、美味しい食べ物も多いです。

どの食材が体温を上げるのか。そして体温を下げるのか。
それを理解して、意識して体温を上げる食材を多めに食べる。

このことが一番大切なのです。